Nakamura Mineo2019年4月22日2 分宮中出仕漢方家の当直日誌:明宮(大正天皇)・主治医(浅田宗伯):「明宮御誕生岡本御用掛日誌」宮内省用箋漢方の臨床・7巻11号・12号に 「#宮中出仕漢方医家の当直日誌」の題で、#矢数道明 先生が寄稿されています。 その中で紹介されていますのが、#明宮(#大正天皇)の妹、滋宮の当直日誌が書かれています。助勤として下条通春、松島美実、清川玄道。...
Nakamura Mineo2018年1月25日8 分傷寒論解説(9) ~白虎加人参湯・桂枝ニ越婢一湯・桂枝去桂加茯苓白朮湯・甘草乾姜湯~矢数圭堂 日本東洋医学会理事 白虎加人参湯・桂枝ニ越婢一湯・桂枝去桂加茯苓白朮湯・甘草乾姜湯 白虎加人参湯 「桂枝湯を服し大いに汗出でてのち、大煩渇解せず、脈洪大なるものは、白虎加入参湯これを主る。 知母(六両)、石膏(一斤、砕き綿にて裏む)、甘草(炙る、二両)、粳米(六...
Nakamura Mineo2018年1月24日11 分傷寒論解説(8) ~桂枝麻黄各半湯・桂枝湯・桂枝ニ麻黄一湯~寺師 睦宗 日本東洋医学会名誉会員 桂枝麻黄各半湯・桂枝湯・桂枝ニ麻黄一湯 本日は桂枝麻黄各半湯と桂枝湯、桂枝二麻黄一湯についてお話しいたします。 桂枝麻黄各半湯 まず桂枝麻黄各半湯です。 「太陽病これを得て八、九日、虐状のごとく、発熱悪寒す、熱多く寒少し。その人嘔せず...
Nakamura Mineo2018年1月23日10 分傷寒論解説(7) ~桂枝加厚朴杏子湯・桂枝加附子湯・桂枝去芍薬湯・桂枝去芍薬加附子湯~藤井 美樹 日本漢方医学研究所理事 桂枝加厚朴杏子湯・桂枝加附子湯・桂枝去芍薬湯・桂枝去芍薬加附子湯 本日はテキストの85頁最後の行の「喘家」から始めます。まず原文を読んでみます。 桂枝加厚朴杏子湯 「喘家には桂枝湯を作り厚朴、杏子を加うるを佳とす」。 ...
Nakamura Mineo2018年1月22日12 分傷寒論解説(6)~桂枝湯・桂枝加葛根湯~大塚 恭男 北里研究所附属東洋医学総合研究所所長 桂枝湯・桂枝加葛根湯 本日は『宋版傷寒論』の桂枝湯と桂枝加葛根湯についてお話しいたします。 桂枝湯 桂枝湯は『傷寒論』の最初に出てくるきわめて大事な基本的な処方です。 早速条文を紹介します。...
Nakamura Mineo2018年1月20日13 分傷寒論解説(5) ~弁太陽病~藤平 健 日本東洋医学会名誉会員 弁太陽病編 本日は太陽病の最初のところです。 「太陽病の脈証並びに治を弁ず、上第五」。 「太陽の中風、陽浮にして陰弱、熱発し汗出で、悪寒し、鼻鳴し乾嘔するものは、桂枝湯これを主る。第一。」 ...
Nakamura Mineo2018年1月19日8 分傷寒論解説(4) ~弁痙湿暍~藤平 健 日本東洋医学会名誉会員 弁痙湿暍 本日は『傷寒論』の「痙湿暍の脈証を弁ず、第四」からです。 「痙の音は熾、また痙に作る」。 テキストには痓とあり、「シ」と読みますが、他の本でも痙と書かれているので、ここでも痙とした方がよいと思います。...
Nakamura Mineo2018年1月19日11 分傷寒論解説(3)長谷川 弥人 元慶応義塾大学医学部教授 序文(傷寒卒病論) 『傷寒論』の序文についてはいろいろな説があり、これは張仲景の文章ではないとして全然採用しない場合があります。それは中西深斎先生の『傷寒論弁正』、浅田宗伯先生の『傷寒論識』などです。 ...
Nakamura Mineo2018年1月18日12 分傷寒論解説(2)小曽戸 洋 日本東洋医学会評議員 「傷寒論」の成立と現存するテキスト 『傷寒論』は今から千八百年近くも前の三世紀の初め、中国の張仲景という人によって書かれたとされる漢方医学の原典です。 漢方は今からおよそ二千年前の漢の時代に、その基礎が確立されました。この漢の時代に、...
Nakamura Mineo2018年1月17日10 分傷寒論解説(1)山田光胤 日本漢方医学研究所理事 「傷寒論』の概観について 本日から、この漢方医学講座で『傷寒論』の解説をいたします。今日はその初めですので、『傷寒論』という医書がどういうものであるかということを、『傷寒論』の概観としてお話しをしようと思います。 ...
Nakamura Mineo2017年10月28日2 分クスリの効かせ方の“極意”ポイントまた、漢方の本を購入してしまいました。 私が、漢方の世界に入り、本に書かれた通り漢方薬を投薬しても、どうも今一歩と感じる時期に出会ったのが山本巌先生の著作でした。 当時、今でもですが、鍵と鍵穴の関係のように既成の漢方薬製剤で奇跡のように治るという考え方が主流でした。...