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  • 執筆者の写真Nakamura Mineo

ルピシアグルマン通信 2021年6月




ルピシアグルマン通信 2021年6月号


漢方との出会い

植松シェフ:今日は何気なく使っている山菜について、漢方的な視点でのお話を伺いたくてお訪ねしました。そもそも薬剤師である中村さんが漢方を扱うきっかけを教えていただけますか。 中村さん:私は大学で「薬を飲めば病は治る」と教わり、自分でもそう信じていました。やがて卒業し、薬剤師として患者さんと接する中で、予想外に、そうではないことがわかってきました。ある時、長年リウマチを患い、病院の医師が処方する薬を飲み続けても、一向に容態が改善しない患者さんと出会いました。私自身「何かがおかしい」と感じ、ひょっとしたら違うアプローチもあるのではないかと、漢方の勉強を始めました。そして、その患者さんに漢方薬を処方したところ、症状が改善したのです。 植松シェフ:それは驚きです。 中村さん:私も驚きました。この時「教科書に書かれているものがパーフェクトとは限らない」ことを実感しました。そして「患者さんこそが教科書だ」ということに気がつきました。教科書に書かれたことを覚えることが勉強ではなく、患者さんや自然から教わることが勉強。その中にたくさんの知恵があり、人類が健康になるヒントがたくさん含まれていると。以来、一方向からだけではなく、違う方向からも見てあげた方が患者さんのためになることがあるのでは……と考えるようになり、さらに漢方や食に興味を持ち始めたわけです。



札幌市白石区南郷通7丁目北5-1

有限会社中村薬局

認定薬剤師/臨床薬剤師 中村峰夫


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