学問にも色々をあります。
私は今、母校の北海道大学薬学部で薬剤師免許を取得したい学生に講義をしております。
私の授業の特徴は「ソクラテス・メソッド」です。
つまり、覚える授業ではなく、考える授業です。
私が学生時代、先生の知識をそのまま覚えて、その確認をテストでするタイプが主流でした。つまり、正解があって、それを覚えて・理解して確認する方法です。
実際に臨床現場(地域医療)に出てみて、学生時代トップクラスの成績でしたので、大学で習った最新の知識で、教科書通りに病気が治ると信じておりました。
が、そんな訳がありません。教科書通りに全然治りません。
私の頭の中は、???????
大学時代、ほぼ全優の私が・・・・
そこで、気が付いたのが、
医療・医学に正解が存在しない。
つまり、法律や経営の授業は、正解を求めない、最善解を求める「ソクラテス・メソッド」なのです。有名なのは、NHKで放映されていました、ハーバード大学の「正義を語る」、サンデル教授の方式です。つまり、学生との対話の中で、その基礎となる知識や知恵で最善解を求める。論理的な思考のトレーニングなのです。
国家資格の薬剤師免許を取得するのに、試験がありますが、未だに知識の確認でしかありません。その弊害が未だに続いております。(思考停止状態)
それに気が付いてから、もう一度、猛勉強を開始しました。医師の研修医レベルの知識、看護師のテキスト、鍼灸師の勉強、農学・栄養学、発生学、進化論・・・・
そこから、治癒率が飛躍的に上がり、口コミでも有名になり、マスコミからの問い合わせ、専門医からの紹介など・・・
当時は、専門医、大学医学部の教授でも治せない患者さんの改善・治療に自惚れていた時期です。(全国から患者さんは来ますし、大学病院の医局からも治療コンサル依頼、海外の患者さんと・・・)
そこで、はっと気が付いたのが、苦痛の極限状態の難しい病気を治して自己満足をしているよりも、そうならない方が良いに決まっています。例えば、末期がんの親を治すよりも、そうならない医療が良いですよね。医師の治せない病気を治すよりも
そこから、食と農の知識と実践に入っていきました。
漢方、東洋医学の有名な本に、「黄帝内経」がありますが、それを理解しますと
「医は3分、食養生が7分」となっています。
つまり、食を含めた養生をしないと、せっかくの薬物などの治療の結果が思うように出ません。ですから、ずーっと薬を飲み続けなければなりません。
実際に、その分野まで踏み込んで、自分で農業やカジュアルオーガニックのスーパーの運営までしている医療人は皆無です。
おかげさまで、この分野の第一人者となり、色々な方、企業からのコラボ依頼、コンサル・アドバイス依頼も多数来ております。
結局は、難しい病気を治すよりも、そうならない事が大切で、難しい病気を治した経験や知識がとても役に立っております。それが治療効果を上げることにもなりますし、治療期間の短縮にもなります。
<お問い合わせ先>
札幌市白石区南郷通7丁目北5-1
有限会社 中村薬局
認定薬剤師/臨床薬剤師 中村峰夫
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