医学、特に臨床研究の場合、患者さんの人権などを無視され、健康被害までも発生した事件が過去にありました。
これらを反省し、患者さんの人権や治療研究に対して公平な情報を知る権利などを守るシステムが倫理審査委員会になります。
この倫理審査委員会に、臨床・疫学研究のデザインなどの計画書を提出して、法的にも、倫理的にもチェックされて許可になります。
被験者の身体に傷をつけたり、採血、組織を取るなどがこの対象になりますし、もちろん、健康被害が起きた場合の対応から、その説明までマニュアル化されています。
もちろん、人間で貴重な研究をするわけですから、その研究デザインが的確で、その目的とする結果が判明する様にしていなければなりません。
その為に、日本薬剤師会は、
「研究倫理に関する研修」を実施し、その修了者、もちろん試験がありますが、
「研究倫理に関する研修修了証」が公布されます。
研修内容は、
1.薬剤師と研究倫理を取り巻く現状と背景について
2.「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」について
3.薬剤師が行う研究とは~倫理審査と利益相反
この修了証がないと、研究がスタートできません。
もちろん、最適な臨床研究のデザインなどの計画に必要な知識、それが
「臨床研究デザイン遠隔学習プログラム認定試験合格」
これは、厚生労働省科学研究 臨床研究基盤整備推進事業
実現・持続可能性ある臨床研究フェローシップ構築研究
認定は研究代表者 京都大学医学研究科医療疫学分野 教授 福原俊一先生です。
<お問い合わせ先>
札幌市白石区南郷通7丁目北5-1
有限会社 中村薬局 認定薬剤師 中村峰夫