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  • 執筆者の写真Nakamura Mineo

真横にサツドラが出店。その後、サツドラは撤退。その隣の薬局とは <続編>


続編(詳細)です。

昭和57年。地下鉄東西線が延伸し、地下鉄駅「南郷7丁目駅」が横に出来ると同時にサツドラが真横に出店しました。私の大学卒業を控えた時です。その後、大学に残るように教授からお誘いを頂きましたが、それを断り研究職にもつかず、地元の医薬品卸に就職しました。どうしたら良いのかも含めて。

 両親は、真横に同業、それも大手のドラッグ、サツドラが出店して精神的にも大変そうでした。

私は、私たち兄弟を育ててくれて、地域医療の為に正月、お盆の休みも無く、夜中でも対応していた親の姿を見て育ちました(もちろん家族での旅行など記憶にありません)。単に地下鉄駅が出来て、儲かりそうだからと出店してきた事に、私の両親、そして今までの地域での歴史を馬鹿にされ、否定された気にもなっていました。そこで、就職して4年目に店に戻りました。

当初、サツドラにどの様に対処すれば良いのか色々と作戦を考えました。

もちろん、サツドラは価格で勝負してきます。

そこで、私も人気の商品をサツドラよりも安く設定して販売を始めました。

そうしますと

 その商品のメーカーさんが来られて

「安売りしないでください!」

と言って来られました。

?????

そこで、そのサツドラの他の支店のチラシを見て、値段を調べますと

地域ごと(ライバル店などの競合するお店が無い所)では値段が高めで、新規出店や近くに競合店があると値段を安く設定していました。

ドラッグストアの基本、良い物をより安く?

つまり、ドラッグストアの建前と本音が違う事が判り、私の戦略を見直しました。

そうしますと

「比べてくださいこの価格」

と隣のサツドラがポスターを貼ってきました。

そこで、私は

「比べてくださいこの品質を」

のポスターは貼りました。隣のサツドラの店長は苦笑い

価格訴求以外で地域にアピールする事が無い事も判りました。

売れる物を売る。質の良い薬を説明をして販売するコンセプトが無い事も・・・

だって、身体に悪いタバコや保存剤や着色料が沢山のスナック菓子からお酒の箱売りまでしている所で健康や病気の相談も出来るはずもないし、それをサポートする薬などを置くはずもない。単にマスコミで宣伝している欲しいものが置いてあって簡単に手に入る場所。


サツドラ 南郷7丁目 支店 撤退

直販のメーカー(問屋さんを通さず薬屋と取引します)は、ドラッグストアに負けない様に中小の薬局に良質の医薬品を供給していました。(ドラッグストアは大きな薬メーカー、マスコミで有名なメーカーを取引先にしていました。有名品を安く売る方が楽だからです)

 その直販メーカーは、

「隣にドラッグストアが出来ても大丈夫なようにお願いします。我々は皆さんの味方です。我々の商品の販売に力を貸してください」

言う決まり文句。(実際は小さいメーカーが多いので、ドラッグストアが相手にしていないだけでした)小さな薬局やクスリ屋さんにとっては、プライベートブランド(PB)みたいな位置づけのお薬です。

ですが、近所の薬局やクスリ屋さんを潰す為に、わざとその小さなお店の主力で販売しています直販メーカーの商品を扱う戦略をとる事があります。弱小の直販メーカーは断りませんよね。

私の所も同じようにされました。

ですが、私は逆の事を考え、サツドラで扱っています商品(良い製品なのですが、利益が薄く、説明をしないと売れない製品)を、同じ値段で販売する事を実行してみました。その結果は、サツドラ全店の売上よりも私のお店1の方が多い現象が起き始めました。

そうすると、問屋、メーカーもですが、地域の方々の見る目も変わってきまして、

サツドラで雑貨を購入し、クスリは私の所で相談して購入する人が増えてきました。

その後、サツドラ南郷7丁目支店は閉店し撤退していきました。

直販メーカーの建前の「隣にドラッグストアが出店しても大丈夫」の成功事例として、講演依頼や執筆依頼が来るものと思っていました。

経営コンサルタントや大学の経営を研究している所からも・・・・・

中小のお店が大手に対抗した実例として・・・

今の所、どこからも来ていません。

長い物には巻かれろ と言う言葉が脳裏にこびりついております。

サツドラが進出した結果、その影響を受けた地域のお店は廃業していきました。そのサツドラの撤退後、欲しいものが手に入らず困っている人も増えました。ちょうど吹き荒れた台風が通り過ぎ、その後には荒れ果てた地域だけが残っていました。

そこから、私は理想の医療、地域での役割を考える様になりました。自分の両親がどの様に生きて欲しい地域と医療を。それが未来の私たちに直接かかわる課題解決にもなる事も


札幌 漢方 医療相談 中村薬局

<お問い合わせ先> 札幌市白石区南郷通7丁目北5-1 駐車場有 有限会社  中村薬局  認定薬剤師 中村峰夫   011-861-2808 https://www.kanpo-nakamura.com/ ☆野菜・果物、調理法について詳しく知りたい方☆ は「マカリイズマーケット 青果部 http://maccali-inc.com/

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