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執筆者の写真Nakamura Mineo

第68回北海道薬学大会で研究結果を発表

第68回

『北海道薬学大会2021』

にて

研究内容を発表します。



厚真産ハスカップ果実エキスの老化関連因子に対する効果

(中村薬局)○中村峰夫、(名市大院医)南正明


ハスカップ(Lonicera caerulea var. emphyllocalyx)はその果実がアイヌ民族の不老長寿の実として知られているスイカズラ属の低木である。高齢化社会の到来とともに糖化や酸化、歯周病由来による慢性炎症等の老化関連因子の研究が注目されてきているが、ハスカップとこれらの老化関連因子との関係についての多面的な基礎研究はほとんどなされていない。そこで本研究では、4種類の厚真産ハスカップの果実から圧搾したエキスとEtOH抽出したエキスの抗糖化作用、抗酸化作用、歯周病菌であるジンジバリス菌刺激によるマウスマクロファージ産生サイトカインの抑制作用について検討した。

その結果、厚真産ハスカップエキスにより、糖化や酸化、さらにマウスマクロファージ産生のサイトカインも濃度依存的に有意に抑制された。この作用は4種類の厚真産ハスカップ間では有意差を認めなかった。又圧搾したエキスとEtOH抽出したエキスの間でも有意差を認めなかった。

本研究より、厚真産ハスカップの果実は糖化、酸化、慢性炎症を抑制し、老化に関連する因子に対しての多面的な効果が示唆された。



ハスカップ協会のサイト

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